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​施設長挨拶

 2017年の4月からホープフルのぎく園で施設長をしております川村です。

 施設に来て3ヶ月ほどになりますが、未だに法人の事業について勉強中であり、事業全てについてしっかりと理解しておらず、職員や利用者の方々に大変申し訳なく思っているところです。

 今、国では「施設から地域へ」をキーワードに障がいを持った方が地域で暮らすための施策を進めております。また、医療、福祉、教育の世界も連携を取り「地域での共生」を目指し、努力しており当法人でも国の施策に呼応しながら、地域の要望に答えるため1年前にグループホームを立ち上げました。そして新たにグループホームで生活している方々を見て感じたことは、全員イキイキとして地域の一員として暮らしており、この様子・姿を見るたびに、グループホームを開設してよかったと思っています。このことから、障がい者と健常者が分け隔てなく「共生」していくことがこんなにも素晴らしいことであると実感しております。

 ただ、「共生」の意味は字面通りだと「共に生きる」という意味で、誰もが理解するわけでありますが、そもそも障がい者も健常者も同じ社会で生活しており、私は「共生」という言葉に少し違和感があります。障がい者は何らかの理由で障がいを持ち、生活能力が低いのも事実であります。しかし社会にあっては、健常者同様に仕事をし、社会の活性化に貢献しているのも事実であり、貢献を求めるのは当たり前のことであります。真の障がい者との「共生」とは、ただ単に健常者と障がい者が一緒にいるという意味でなく、障がい者自信が、「健常者に支えられている存在」という意義から脱却し、より積極的に健常者が障がい者を支えるとともに、障がい者も健常者を支える存在になる社会だと思っております。

 これからも「共生」の意味について思いを深くし、私たち職員は当施設を利用されている方々のため、常に利用者の意志が何であるかの意思決定支援を行いながら、利用者の自己決定を尊重し、利用者に寄り添った支援を心がけて、ホープフルのぎく園、ホープフルあすてーる、グループホームヴィレッタ田向にきて本当に良かったと思ってもらえる明るく笑顔に満ち溢れた施設にしたいと思っております。

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